なぜBalise
コレクションは、もうある。
大切なものは、もう撮っています。ラベル、服、メニュー、レシート、また行きたい道。でも、記録アプリには打ち込まない。専門アプリは空っぽから始まり、いちばん忙しい瞬間に新しい習慣を求めます。
写真だけは増え続けます。記録は、もうある。誰も見返していないだけです。Baliseの出発点はそこです。撮り方を変えない。週末にタグを付けない。関心ごとに別のアプリを埋めない。
最初に約28,000枚のロールで試しました。返ってきたのは写真のフォルダではなく、撮った日や場所に結びついた、非公開で検索できる事実の集まりでした。誰も、一文字も打っていません。
Baliseは、いまあるロールを、見て聞ける非公開のコレクションに変えます。「先週の火曜、何着てた?」「あの茶色のショルダー、いつから使ってる?」「渋谷のあのバー、いつだっけ?」。答えには、根拠になった写真が付きます。
なぜ「Balise」か
Balise(バリーズ)はフランス語で「目印」。道の岩に塗られた線や、水路の上のブイのように、場所をまた見つけるための印です。写真ですでに残した印に、意味を持たせます。
作ったもの
iPhoneのアプリです。カメラはいつものまま。Baliseでどこまで遡るかを選び、取り込みを始めます。縮小レンディションを見て、髪型とネイルの色、バッグと靴の種類、ボトルと年、時計と型番、店、街、日付などの事実を整理します。スクショと明らかな重複は除外し、あとは眺めるか、ふだんの言葉で聞けます。
写真を見つけるのはApple。それが何だったかを残すのがBalise。間違いは直せます。目の前のものを聞きたいときは、質問に写真を添えられます — でもそれは別のカメラでも、新しい記録習慣でもありません。
最初の答えは数分で使えることを目指しています。実際の時間はロール、通信、iCloudからの取得で変わります。大きな履歴は進捗を見せながら続きます。そのあとは、新しい写真を撮るそばからプランの範囲で覚え、ロールはひとりでに育ちます。スイッチひとつで止められます。過去の分は、頼まれたときだけです。
そして眠っているあいだに、カメラロールにはなかった粒度で覚えはじめます — 「夜」です。旅と住んでいた街は、日付と場所からまず組み上がり、夜ごとの静かな見直しが、その中の夕食や一杯をまとめていきます。ホームに並ぶのは目立った夜だけで、それぞれに理由が書いてあります — 初めての街、5回目のカウンター、いつもの生活圏から離れた1週間。夜を開くと、根拠になった写真に戻れます。夕食の8枚が、ひとつの夕食になります。あなたがつけてきた日記が、やっと読めるようになります。
見せたい夜は、リンクひとつで外に出せます。Baliseが物語を下書きし — 題、章立て、写真の並びまで — あなたが一行なおして公開します。ボトル1本はカードとして、旅はめくれるまとめとして、文字だけでよければリストとして。受け取る側にアプリはいらず、リンクは検索に載らない非公開のURL。取り下げれば、ページごと消えます。
これから
写真は、スマホの中でも豊かな記録です。なのに、ほとんどは使える形になっていない。Baliseは、その記録から学んで、撮った本人に返します。
写真だけで好みを決めつけません。見えている傾向と、あなたがつけた印やメモを分けて、答えの根拠を示します。
作らないもの
新しい記録習慣。いつものカメラを使ってください。Baliseは、そのあとに来ます。
顔の名簿。クラウドの顔認識サービスも、サーバー上の生体グラフも作りません。同じ顔をまとめるグループ化はオプトインで、端末内で行い、そのために必要なテンプレートは端末内で暗号化され、アップロードされません。クラウドが見るのは、ランダムな不透明IDと、自分で付けた名前だけです。
写真での学習。私たちも、処理者も使いません。
写真アーカイブ。オリジナルはAppleの写真アプリに残ります。処理用コピーはiPhoneで暗号化してから送り、処理後に削除します。AIに写真を渡すときは、写真と接続先を確認してリクエストごとに承認します。
隠れたデータ取引。コンテンツを販売せず、学習にも使いません。提供に必要な処理者だけが扱い、すべてプライバシーポリシーに記載します。
誰のためか
もう撮っている人のためです。短冊もラベルも毎回撮るのに、記録アプリは開かない人。ロールの半分が服、サロンの鏡、ネイル、バッグ、靴の人。何年も前からコレクションを作っていたのに、まだ見えていなかった人。
お願い
すでに撮った期間に向けてみてください。何が返ってくるかを見て、間違いを教えてください。いちばん欲しいのは、そこです。